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スキルアップ

2017.04.04(火)

【簿記】簿記3級のワンポイントレッスン~貸倒引当金~

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おう!経理・会計・財務のオーケストラを束ねるコンサートマスター、経理サバこと財前サバ夫だ。春は別れが訪れる、センチメンタルな季節だよな。オレ様もいろんなサバとの別れをゴマンと経験してきた。中には近海の有力ゴマサバグループとプランクトンの契約で揉めて、会社で言う「倒産状態」になって消息が分からなくなったリーダーサバもいたな。いろいろ思い出すぜ。

そんなわけで今回は、簿記3級のワンポイントレッスンとして、「倒産」に関連する貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)について話をしていくぜ。しっかり付いて来いよな。

回収できない債権を見積もって計上する~貸倒引当金~

はじめに、貸倒引当金についておさらいしておくとするか。貸倒引当金ってのは、売掛金や受取手形、貸付金、未収金といった債権が将来回収できないと考えられる場合に、回収不能な見込額(貸倒見積額)をあらかじめ見積もりって計上しておくための勘定科目だ。貸倒引当金は、マイナスの資産科目になる。

回収できない債権は、資産とは言えないよな。だが、回収できない可能性にも程度の差があり、中には「回収できる可能性が比較的高いもの」「一部のみ回収できそうなもの」なんかもある。そういった債権を年次決算に際してあらためて評価し直し、帳簿に書かれた金額と回収可能額との差額を費用または損失として会計処理する。そこで活躍する勘定科目が、貸倒引当金ってわけだ。

貸倒引当金の仕訳をする3つのケース

貸倒引当金という勘定科目を使って仕訳をするケースは、主に以下の3つだ。しっかり覚えておけよ。

決算時に貸倒引当金を繰入れる場合

貸倒引当金の「繰入(くりいれ)」ってのは、貸倒引当金を増やす処理のことだ。会社の倒産などによって売上を見込んでいた債権が回収できなくなることを「貸倒(かしだおれ)」と言うが、貸倒引当金の計上は、この貸倒のリスクを考慮してかけておく保険のようなものと考えておけばいいだろう。この「保険」を計上する際には、以下のように「貸倒引当金繰入」という勘定科目を使用するぜ。

借方 貸方
貸倒引当金繰入 2,000 貸倒引当金 2,000

ちなみに、貸倒引当金の見積額よりも現在の貸倒引当金の残高が多い場合は、差額の分を引く「戻入(もどしいれ)」という処理が必要になる。

借方 貸方
貸倒引当金 2,000 貸倒引当金戻入 2,000
貸倒が発生した場合

実際に売掛金や受取手形、貸付金などに関して貸倒が発生した場合には、その分の債権の金額を減らすと同時に、決算時に見積もった貸倒引当金を取り崩す必要がある。ある商店が倒産し、売掛金5,000円が貸倒れた(貸倒引当金の残高は2,000円)としよう。その場合の仕訳は以下の通りだ。

借方 貸方
貸倒引当金 2,000 売掛金 5,000
貸倒損失 3,000

貸倒れた売掛金は、資産の減少なので貸方(右)に記載する。で、反対の借方に貸倒引当金を仕訳するんだ。本当なら5,000円分の貸倒引当金を取り崩したいところだが、残高が2,000円だから、残りの3,000円を貸倒損失として計上することになるぜ。

貸倒として処理したものが当期に回収できた場合

例えば前期や前々期に貸倒として会計処理した債権が、何らかの理由で回収できることもある。こういったケースでは、「償却債権取立益」という勘定科目を使用して処理する。過去の年度で発生した貸倒損失は会計上取り消せねぇ。したがって、回収できた債権は当期の純粋な収益ってことになるわけだ。

借方 貸方
現金 2,000 償却債権取立益 2,000

ちなみに、貸倒処理した年度のうちに債権が回収できた場合は、その貸倒処理を取り消すだけでOKだぜ。

借方 貸方
現金 2,000 貸倒損失 2,000

将来の苦労も、正しく“見積もって”おけ!

貸倒引当金は日商簿記3級の中でも特に出題率が高く、経理・会計の実務の中でも頻繁に出会う分野だ。ちなみに、貸倒引当金は簿記2級でも「貸倒引当金の個別評価」「貸倒引当金繰入の記載区分」に関連して出題されることがある。簿記3級の受験をいいきっかけとして、考え方をしっかりマスターしておくべきだな。じゃあ今回はこの辺でおいとまするとするか!あばよ!

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